前書き
サルは某住宅メーカーの一戸建てに住んでいる。その前は分譲マンション、賃貸マンションにも住んでいた。
戸建ては35年住んでメンテナンスも色々経験した今だから分かる持ち家の選びの落とし穴は沢山知っている。家を買う前に知りたかったから、この経験を若い持家を買う前の人に伝えられたらと。
サルは一戸建ての話をメインに書くけど、マンションでも通じる話も多いと思うよ。
目次
サル家は総二階で後悔
サルの家の建てられた時代は、総二階こそ正義な時代だった。何しろ建坪100%で一階と二階が同じ広さなのは効率的で少しでも大きな家になるから当たり前だった。
しかし、両親の高齢化した姿を間近にみると総二階は大失敗だったと後悔している。
2階はいずれ使えなくなる
死ぬまで健康な足腰で生きるなら総二階でも悪くはない。
しかし、実際には、住む人の加齢により階段を日常的に使う事が辛くなる。そして転倒して命の危険もある。実際に私の母親は50台の頃に2階階段の踊り場から一階まで、柔道一直線の地獄ぐるまのごとく転げ落ちてしまった事がある。
今では両親共に膝の痛みなどから階段は困難となり、2階に置かれた両親の荷物はゴミ同然に意味のない無駄スペースとなった。一階に下ろしてあげても構わないのだが、そもそも平屋と違って一階はそんなに広く収納スペースが無いので下ろす事も出来ない。
総二階の家は、二階が生活スペースで、一階は無意味に広いリビングや水回りがメインで、働き盛り世代が来客時に見栄を張る無駄に広いリビングメインの設計が多い。たまに来る来客のための床面積が一階に多くて老後の生活には無駄なのだが気付いた時には手遅れ。
もちろん潤沢な資金で年代ごとに最適な家に買い替えるなら話は別だが、若い頃に買う家に死ぬまで住みたいなら年寄りをよく観察して年寄りでも安全に住めるか考慮すべきだと思う。
マンションも要注意だよ。
マンションは平家と同じで無い。マンションの入口から自宅の入口までエレベーターだけじゃ無い。大きなマンションは横に長い廊下は荷物を持って歩くと意外と大変だよ。駐車場もその分だけ遠くなるし。
家のメンテナンスも総二階は高上がり
家は買ったら死ぬまで大切に住みたいが、その為のメンテナンスは平家が1番安い。
特に総二階は最悪だ。
総二階だと屋根の点検すらもハシゴでは登れず簡易足場の建設または特殊な長い棒の先のカメラ、またはドローンが必要になる。昭和の時代には総二階でも屋根の点検程度は職人さんがハシゴで対応していたが今の時代はハシゴは危険だからとダメになった。
2階の屋根の雨樋が詰まったとか、錆が出たとか、そもそも、何かトラブルになってないか?とか調べるにも足場を組んで大金がかかる。下手すると工事そのもの並みに足場は高くなる。
平家なら屋根の錆の点検程度は庭から見ても出来るし、ハシゴがあれば素人の私でも登れる。
そして屋根の塗装や壁の塗装で、仮に、足場を組むとしても少しの足場で済むし、DIY好きな私ならおそらく自分で梯子だけでやる。
しかし、総二階の屋根と壁の塗装は、足場が無いと私にも出来ないし、足場を組むならプロに一式任せた方が良い。
せめて総二階で無ければ
せめて総二階では無く、一階面積の半分くらいの2階なら、そして一階と二階の屋根が平らな、例えば、セキスイハイムみたいな型ならば、2階の広いベランダ(一階の屋根の高さ)から短いハシゴで2階の屋根に上がれるので羨ましい。
結論
土地面積が許すなら老後とメンテナンス費用節約で平家がベストチョイス。
土地が狭いとしても総二階では無く、日常点検くらい自分でも出来そうな構造の二階部分にすべきだった。
何するにも足場を組むような総二階は、買ったら最後で簡単なことでもプロ依頼、足場必須のコスト地獄に陥るから。
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あとがき
家を買う前に知るべきことシリーズは、サルの経験から書いてますが、サルの若い頃の人徳の無さから招いた事かも知れません。読者さんの場合には正直不動産の永瀬(山下智久)さんみたいな素晴らしい営業マンに当たって、メリットもデメリットも聞いた上で比較検討できるかも知れません。
単なる一例として、サルの人生を笑ってみてくださいね。
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